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他人の立場から見る

江戸時代初期の陽明学者


中江藤樹(なかえ とうじゅ)先生


藤樹先生の「藤樹書院」は、日本で始めての私塾と言われています


私塾、寺子屋の、元祖です


そんな藤樹先生の逸話から




「そば屋の看板」


小川村からほど近い鴨村(かもむら)の街道ぞいに、一軒のそば屋がありました


その主人は、藤樹先生が大変りっぱな学者だと聞きおよんで、先生に店の看板を書いてもらったら、きっと商売繁盛になると思い立ち、まっさらの板をかかえてお願いに上がりました


先生は、ふたつ返事で承諾しました


一週間が過ぎて、主人が先生の屋敷をたずねると、


「まだできておりません。もう少しお待ちください」


との返事でした


それからまた、十日ばかりが過ぎた頃にうかがうと、そこにはみごとな字で書かれた看板ができ上がっていました


主人はとても喜び、さっそく店の軒先に吊るしました


ある時、大名行列があって、そば屋の近くで休息をとりました


家来がお殿様にお茶を差し上げるためそば屋に行くと、軒先の看板に目が止まりました


「これを殿様に献上したら、きっとお喜びなされるに違いない」



家来は、大金を主人にわたして、看板をもらいうけました


思わぬ大金を手にして喜んだ主人は、もう一度、先生に頼んでおなじ看板を書いてもらおうと、屋敷に行きました


先生は、主人を座敷に上がらせ、家の奥から半櫃(はんびつ)を運び出してふたを開けました


するとその中にはなんと、


「そば屋」の下書きのほごが、びっしりと入っていたのです


それを見た主人は、驚くとともに、自分のなした言行の軽率に、ふかく恥じ入るのでした




最初の一週間では足りなかったんですね…


何回も何回も下書きをして練習をして、


そういう想いで出来ていたんですね…


もしかしたら、


いつも来てくれるお客さんも、


そうかもしれません!


満員電車の中、もみくちゃにされながらあなたのお店に辿り着いているかもしれません…


車で2時間かけて、わざわざあなたのお店に来て下さるのかもしれません…


嫌な事があっても必死で頑張り通して稼いだお金を、あなたのお店で使っているかもしれません…


ありがたいですね!






「成功に秘訣があるとすれば、


他人の立場から物事を見ることのできる能力である」





以上です☆



Sunday, 24, Jan | トラックバック(0) | コメント(0) | 敏腕 1 | 管理

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